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薬剤師の基本倫理と時事倫理をご案内します。

倫理学はヒトがいかによく生きるかを知るために必要な学問です。古代ギリシアのアリストテレスや古代中国の孔子が唱えた哲学や、徳に始まり、善、幸福、義務、愛、尊重、他者といった倫理に関する研究対象は、長い年月を掛けて多くの倫理学者に受け継 がれ、研究されて、その基礎は固められたと考えていいです。これを当サイトでは、基本倫理(Basal Ethics)と呼びます。

薬剤師の基本倫理と時事倫理「倫理的判断の獲得」

私達は、どのようにして倫理的善悪の知識を知るようになるのでしょうか。

私達は個人として自分の生活を送るとき、個々に「よい生活のモデル」をもっており、自分にとって「よい」と思われる生活を選ぽうとします。このモデルは他者とのかかわりから、自分の経験を通して形成されていきます。

生まれてきたばかりの子供は何の知識ももちません。子は親の背を見て育つといいますが、子供は両親や周りの人々からさまざまな知識を学ぶのと同時に倫理的判断も学びます。

子供は自分の行為が褒められることによってそれが倫理的によく、叱られることによって倫理的に悪いと知ります。

大人の場合は、子供の場合に両親や周りの人が演じた役割を、世間の人々が演じることになります。

人々は世間の人々が一般に倫理的によいと認めて称賛する事柄に従おうとし、倫理的に悪いとして非難する事柄を避けようとします。社会の中での善悪はこのようにして生まれ、人々は倫理的善悪の知識を獲得します。

そして、自分の経験に基づいた「よい生活のモデル」を形成します。

このように考えると、倫理とは他者とのかかわりにおいて、各個人が倫理的善悪の判断を下しつつ生きていく中から自然にできあがった規則、すなわち、人々が作った社会のルールであると言えるのではないでしょうか。

自分の判断と他者の判断がすり合わされながら共感され、共有される「よい」が社会の常識となって定着します。

倫理とは、世間が捉えているような堅苦しい規則ではなく、誰もがつねに接しているもっと身近なものではないでしょうか。

参考になさってください。

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